
先週末は、娘の習い事のチアダンスの発表会を見に行きました。
2部制で、各部200人、計400人の子供たちが出演するこの発表会は、年に1回、チアダンスを習っている子供がたくさんいることを認識する日でもあります。
昨日も、娘の出番の前後だけですが、数十名の子供達が踊るのを見ました。
覚えた踊りを間違えないように一生懸命の子、楽しい気持ちが表ににじみ出ている子、自分に自信を持って堂々と踊っていることが伝わってくる子など、いろんな子がいました。
娘が自信に満ちた笑顔で踊っているのを見ると、もう涙が止まりませんでした。
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娘は年長からチアダンスを始めて今年で5年目、かなりのベテランになりました。
体があまり柔らかくない娘は、柔軟性を必要とする技はあまり得意ではありません。
後から入ってきた子でも体の柔らかい子は、そのような技が難なくできてしまうので「私はできない」という思いが次第に募っていました。
その頃の娘に私は、娘が新しい踊りを覚えるのが早いことや、一つ一つの動作のスピードが速く、止まるところでピタッととまれるようになってきたことなど、娘が自分の得意なことに目を向けるよう、励ましていきました。
その結果、娘は少しずつ、自分のことを認められるようになってきました。
同時に、柔らかい子はできるのは当たり前、柔軟性を必要とする技ができるかできないかが人の価値を決めるわけではない、たいしたことではない、と思えるようになってきました。
すると面白いもので、今まで1回もできなかった「スコーピオン」という技がある日、すっとできたのです。
娘のチアダンスに関して私は、「楽しく体を動かすことで脳を“快”にする」ことが最も大事と思っています。
ダンスがうまくてもそうでなくても、どちらでもいいのです。
でも、今回スコーピオンができたことで、「私はできる!」という強い確信が娘の中にうまれたことは、とてもうれしいことでした。
それはこれから生きていく上で本当に大事なことだからです。
この先、何の根拠もなくても「私はできる」と確信できる人になって欲しいから。
親は子供を100%信じ、とにかくほめる。
親にできることはそれだけです。
あとは娘が自らの力で、未来を切り開いていくことでしょう。
練習したスコーピオンは演目には入りませんでしたが、また一つ、娘の成長を感じた発表会でした。