昨年末、夫がスキーブーツを新調しました。
スキーブーツの構造は、硬い外側と、柔らかい内側の2つの部分があります。
内側のインナーブーツと呼ばれる部分は、自分の足の形に合わせて型を取り、オーダーメイドで作りました。
年末に初滑りをしたあと、夫が話していたのは、
「インナーブーツが今の体重のかけ方に合わせて作られているので、理想的な姿勢で立とうとすると違和感が出てしまう」
とのことでした。
その話を聞いて、マインドの使い方においても全く同じだ、と、私は感じました。
「今の私にぴったり」の思考は、現状にとどまることを強化してしまいます。
ゴールを現状の外に設定し、ゴール側にいる前提での思考をするようになると、やがて現実が変わっていきます。
先程のスキーブーツの例でいえば、理想の立ち方に合わせたインナーブーツを作ることで、理想の立ち方が自然と身につくようなものです。
理想的なブーツを先につくるように、ゴールは現状の外に、現状にとらわれず自由に設定していくことが、なりたい自分になるためにはとても重要です。
なぜなら、ゴールを決めた瞬間から、そのゴールを達成するように、無意識が活動を始めるからです。
脳は、それまで重要だと認識していなかった様々な情報を認知するようになり、ゴールへの道筋を導き出します。
どの人の脳にも、この力は備わっています。
ただ、その力をうまく使えるかどうかの違いです。
コーチは、クライアント様がその脳の力をうまく使えるよう、サポートする役割をしています。