子どもたちが夏休みに入りました。
勉強や絵の制作(タブレットで電子的な絵を描くのに最近凝っている)に忙しい娘とは裏腹に、ひまをもてあます息子。
毎日、お気に入りのテレビ番組の録画を見返しています。
なかでも、バレーボールのアニメ「ハイキュー!!」は特に気に入っていて、毎日何回も繰り返して観ています。
子どもと一緒に見る番組以外、テレビはほとんど見ないのですが、スーパー戦隊でも仮面ライダーでも、子どもたちが好んで観る番組では結構いいことを言っていると、以前から感じていました。
今も、息子が見ている「ハイキュー!!」で、これだ!と思ったセリフがありました。
へまをしたら交代させられる、と思って緊張し、全く動けない主人公に対して先輩が言った言葉が、
「交代させられた時のことはな・・・
交代させられた時に考えろ!!」
これはアニメだからとても面白いシーンなのですが、よく考えてみると、私たちの生活にも、このような場面はよくあります。
私たちはよく、「こうなったらいやだな、こうなったらどうしよう?」と思うことがあります。
この時はこうしよう、と最悪の事態をあらかじめ想定しておけば、何が起こっても想定内ですから、余裕をもって対応することができます。
こんなときの脳の状態はリラックスとは程遠く、解決に向けたよいアイディアがでてくる状態にはありません。どんどん不安だけが膨らんでいきます。
まず思考があり、その思考が現実をつくりだしていきますから、悪い想像は往々にして事実となります。すると「やっぱり!!」と、ますますその想像を強めてしまうのです。
これを断ち切るのが、先ほどの先輩のせりふです。
「それは未だ起こっていないことだ。」と気づくことができれば、その不安でいっぱいの状態を止めることができます。
冷静に思考を働かせることで、脳の前頭前野が活性化し、際限ない不安から脱出することができます。
息子が大好きで何度もリピートしてみているこのシーン、息子だけでなく私も、目と耳と心で焼き付けておきました。
このセリフは、この先きっと、息子と私を助けてくれます。
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